アドビのサブスク解約でまぁまぁショックだった話

アドビのサブスク解約でまぁまぁショックだった話

これまでアドビにはいくら課金してきたかわかりませんが、10年以上今の仕事をしているので、まぁそれなりに課金しています。

すでに昔買い切りでもろもろのソフトを買っていたにもかかわらず、いつからかAdobe Creative Cloudなるものができて、さまざまな事情からそちらでもサブスク課金を強いられることに(買い切りで持っているのにツラい)。

しかも私の場合、作業場やPCが複数あるため、Adobe Creative Cloudを2つ契約していました。

で、この度、2つの契約のうち1つは解約できる環境が整ったため、10年以上アドビ製品に触れてきた私が生まれて初めてアドビ製品(サービス?)の解約を体験をしました。

まさる

まさかAdobe Creative Cloudを解約する日がくるなんて想像もしなかったです。けど、残りの1つの契約は現在も継続課金中。

目次

解約のボタンがないwww

これは私に限った話しです。人(契約した際の環境や流入経路)によって異なるそうです。
そもそもアカウント内のプラン確認箇所などに解約ボタンが一切ないというヤクザ仕様。
この時点では特に何も思わなかったし、不安もイライラもなかったです。解約のボタンや操作ができないなんて考えもしませんからね。
けど、最終的な結論として、解約ボタンはありませんでしたwww
後にサポートに電話で直接確認してもらったところ曰く「お客様の場合、アカウントメニューから解約はできない仕様になっています」と説明を受けました。どうやら契約した際の流入経路や時期によってそのようなケースも少なくないようです。

いやいや、Webで契約したものがWebで解約できないとか怖すぎるんですけど…

WebやSNSでアドビの解約に関する情報を探してみた

少しの違和感を抱きつつ、スムーズに解約したいという思いから、ネットで「アドビ 解約」などで調べてみることに。

なんということでしょうか。
そこには数え切れないほどのアドビ解約難民がいるではありませんか。

もっとも多いのは、「解約できない」「解約しようとしたら数万円の解約金を請求された」というものでした。

数え切れないほどの解約難民の悲痛の声があり、その中で気になったものは「Adobeを契約したらまずやることは解約申請」「アドビを正規に半額で使用する方法」などでした。

今はどうか知りませんが、Adobe Creative Cloudではなく、買い切り型がメインだった頃、アドビ製品はとても高額のため海賊版の存在が常にありましたよね。
アドビ海賊版は1,000〜3,000円程度で購入できたようです。
私は対価としてお金をもらうわけで、(そもそも使う気も全くないわけですが)まかり間違っても海賊版など使うわけにはいきません。
まぁ、そのあたりの話しは別にして、「Adobeを契約したらまずやることは解約申請」「アドビを正規に半額で使用する方法」←これ系はその類の情報商材的な怪しい話かと思っていたんです。

そしたら、なんと、(やるかどうかは別にして)本当の話ではありませんか。

驚きました。

解約を申し出るとあっさり半額になる

Adobe Creative Cloudの契約期間中にユーザーが解約を申し出ると、あっさりこう言われます。
「なるほど。あなたにとって良い提案をしたいと思います。50%OFFにするから継続して使用しませんか」と。
実際はどうなのか知りませんが、私も当たり前のように提案されましたし、調べる限りではほぼ100%この流れになるようです。
つまり、「Adobeを契約したらまずやることは解約申請」「アドビを正規に半額で使用する方法」これらの情報は(これを「正規」としていいかどうかは別にして)本当だったんです。

ただ、これは私の個人的な意見ですが、私はそうまでして安く使いたいとは全然思いませんね。使う理由があるから正規の値段で使う。ただそれだけです。
逆を言えば、使う理由がない(今回の2つの内の1つの契約)のであれば、いくらであろうと使わない。そんなふうに思います。

けど、中にはそのような価格差別ともとれるアドビのやり方に対して「同じものを使うなら安いほうがいいに決まっている」「やらなきゃ損」と考える人たちもいるそうで、その気持は十分理解できますし、別にいけないことだとは思いません。そこは個人の自由かと。
ただし、私は今回の解約について解約金が発生するのであれば普通に払うことを決めていましたし、50%OFFのオファーがあっても解約する意思をかためていました。だって、使わないんだもん。

まさる

ちなみに、私は仕事がら海外のツールやサービスに複数課金していますが、海外では解約申請→割引オファーというのはわりと一般的な流れで、これもよくある話ではあります。

それってあなたが悪いだけなのでは?

アドビ解約難民の話を詳しくみていくと、「年契約/月額払い」にしているユーザーがほとんどでした。
どういうことかというと、契約は1年単位だけど支払いは月額ですよ、というもの。

毎月スポットで契約すると解約に制限はありませんが、毎月の課金額が高い。
年契約にすれば毎月の支払額は安いが解約時期によっては(ほぼ確実に)解約金が発生する。
つまり、こんな感じです。

アドビの契約プラント解約について
出典:Adobe

結構違いますよね。
けど、こんな話はどこにだって普通にある話ではありませんか。
Adobe解約難民の多くは、自分が安く使いたいという理由でロクに調べたり確認もせずに、年契約しているわけです。
で、解約するときに、「あなたは年契約なので残りの契約分の支払いが発生します」と。
「そんなの聞いてない!ひどい!鬼!悪魔!人でなし!(そこまで言ってない)」ほぼこのパターンです。

申し訳ないけど、それは自分が悪いのでは?
※ちなみに、最終的に私はアドビにキレるというか失望します。

私は普通に解約したいだけで、自分のアカウント内に解約ボタンがないからそれを調べようと思ったら、そんな感じでアドビ解約難民のことや「お得で賢い情報」なんかを見てしまい、「なんだ、そんなことか」と。
ところで、解約ボタンがないのは何で?w
という情報はわからずじまいで結局直接アドビに電話をすることにしました。

と思い、アドビに電話をかけるためスマホを手に取ったのですが、情報を調べていたPCの検索結果で「ん?これは…」と少し気になる情報が目に飛び込んできました。

アドビ解約できないの検索結果
画像:「アドビ解約できない」の検索結果の一部

解約したいのに解約ボタンがないわけですから「アドビ 解約できない」「アドビ 解約 やり方(流れ)」などでも検索しているとこんな情報が…(怖い)

これをみると、どうやら私が先ほどアドビ解約難民に対して思った「あなたが悪いだけでは?」だけではないのかもしれませんねw と思いました。

でも、まぁ、私は私。
どっちが悪いとかは別にしてさっさと解約したい→直接アドビに電話をしようという流れに変わりはありませんでした。

アドビとの戦いに備えて呼吸を整える私
アドビに電話をする前に呼吸を整える私

突然の警戒レベルMAX

アドビに電話をしました。
つながりにくいのかなとか、たらい回しにされるのかなと思ったりもしましたが、わりとすぐにオペレーターにつながりました。

解約の意思を告げたところ「50%OFFにするから使い続けませんか?」と言われました。私は「解約理由が『使わないから』なのに、そういうオファーをしてくる真意はなんですか」と聞いたところ「大変申し訳ありませんでした。このまま解約のお手続きをさせていただきます」と。

まぁ、彼女(女性の方でした)は彼女の仕事をしていると思うだけで、特にイラッとするわけでもありません。

「お客様(私)の場合、今解約をすると49,000円(細かくは覚えていません)の解約金が発生します」

まさる

きたきた、これがアドビ解約難民が言っていた例のやつか。それにしてもハンパない解約金でワロタ

解約金が発生することに問題ないことを伝え、同時に「ちなみに、私のアカウントからプランを解約するにはどこからどう進めばよかったのか、また、クレジットカードの確認や変更はどこからするのか」と聞きました。
以前に何度かクレジットカードを変更したいときがあったんですが、やり方が全然わからずそのままになっていましたので、1つの契約は残すわけで、これを機会に聞いておきたいと思ったんですよね。
そしたらなんと驚きの回答がw

「お客様の場合、クレジットカードの確認や変更、プランの解約はアカウント内で操作できません」

どういうことwwwww

私はこれを聞いて警戒レベルが一気にMAXになりました。

アドビカスタマーサポートの対応で一気に警戒モードに
出典:ぱくたそ

一瞬で頭の中が警戒モードになり、続いてこう確認します。

「今ここで解約したら私のクレジットカード情報は削除されますか?」

「いいえ、残念ながら削除はされません」

なんでだよwwwww

「ただし、ここで解約を完結させれば、この契約で以降のお支払いは発生することはありません」と。

アドビとの戦いに備えて呼吸を整える私
これから始まるであろうアドビとの戦いに備えて呼吸を整える私

冷静に要点を確認する私→突然の解約金0円オファー

ここで「なんでだ!そんなことおかしい!」と声を荒げるのは悪手で何もメリットがないと思い、私は冷静に次のことを確認しました。

  • 通常、アカウント内から解約できるが私の場合はできないのはなぜなのか
  • 登録したクレジットカードすら確認できないのはなぜなのか
  • 登録したクレジットカードをどうしても変更したい場合はクレジットカード会社側に申し出て支払い拒否などをするほかないのか
  • 解約をするのにクレジットカード情報を残さないといけない理由は何なのか

この回答を要約すると「契約したときの環境(場所など?)や流入経路に依存する」「そのような契約になっている」というもので、マジで意味不明(理不尽)なことを言っていたという印象です。

加えて、私の場合、アドビアカウント(https://account.adobe.com/)のほうにログインして解約しようとすると「お客様の場合、解約手続きはアドビアカウントではなく、アドビ(https://www.adobe.com/)のほうでお願いします」と表示され、リンクをクリックするとアドビには飛ぶのですが404エラーになり、解約手続きのページと思われるページに飛べない仕様になっていました。

そのことについても確認すると、曰く「申し訳ありません。そのことについても、契約によって異なりまして…」と。

「いやいや、契約によって異なるもなにも、私の場合はネットで解約できないことになっているんですよね?」と私。

「たしかに、お客様の場合、そのようになっております」

「であれば、アドビアカウントからアドビへの誘導が適切ではないのでは?」

「おっしゃるとおり、不適切な誘導かと思われます」

アドビとの戦いに備えて呼吸を整える私
ふたたび呼吸を整える私

とそのとき、私が何か反応しようとするちょっと前に、彼女はこう切り出してきました。

「今回はお客様に大変なご不便をおかけしてしまったため、今回の解約については解約金0円で今すぐこの場で解約のお手続きを完結させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか」

「クレジットカードの情報も消してもらえますか?そして、消してもらったことをこちらで確認させてください」と。

「いえ、申し訳ありません。それはできかねます」

なんでだよwwwww

と思いましたが、もういいやと。

臨戦態勢に入ったと思ったら10分も経たずに試合終了。

解約体験をして私がアドビに思うこと

なんだか、失望しました。
ガッカリです。

世の中、アドビがつくっているものってたくさんあるんですよね。見方によってはアドビが世界をつくっていると言っても過言ではない。世界はアドビで溢れています。
あんなに素晴らしい製品をつくっている企業の体質がこれか、と。
こんなやり方、まるでGMOじゃないですか(飛び火)。

良いものをつくるためには良い人や良い会社など、良いものにふれることが大事だと思っているんですよね。なので邪悪な人や会社、ツールにふれることには常日頃から抵抗があったりします。
できることなら(お金の問題ではなく)残りの1つの契約も解約したいくらいです。

まさかあのアドビのことを自分がこんなふうに思う日がくるなんて想像もしていませんでした。

私は残りの1つの契約は残したままアドビを使い続けますが、どうしてもアドビを使わないと仕事ができない一部の人以外はCANVAとかにしたほうがいいのではないでしょうか。
CANVAでできることは日に日に増え、今ではかなり広範囲のことがハイクオリティでできるんですよね。そして、解約したいときは誰がどうみても超絶わかりやすく即刻解約できますし、もちろん解約金など発生しません。しかも、アドビとは比較にならない金額です。

まぁ、とにかく、私は意図せずアドビの知らない一面をみてしまい、とてもショックでしたね〜

無事に解約できたし、解約金も0円で済んだわけじゃないですか。
だったらいいじゃないかとなりそうなものですが、アドビへのエンゲージというか信頼というか、日頃の感謝の気持ちというか、そういうものが大きかったようでマジでわりとショックでしたねw

しかも、これってあれじゃないですか。
何も文句を言わず、違和感も抱かずに正規の価格でアドビを使っている人たち(主にプロたち)が「Adobeを契約したらまずやることは解約申請」「アドビを正規に半額で使用する方法」←こういう人たちの一部の費用を負担しているという見方もできるのではないでしょうか。

はぁ〜
そんなふうに考えてしまうと、自分の中でアドビの価値が著しく低下して、正規の値段でアドビを使い続けるのがアホらしく感じてしまうところではありますが、まぁ、残りの1つの契約は正規の価格で使い続けます…

まさる

アドビはそういう人たちこそ大事にしないといけないのでは?とか思ったり。

というお話しでした。

あっ、最後に。
アドビ解約難民の皆様へ。
そもそも解約ボタンすら意図的になくされている私ですらこうして無事に解約できたので、大丈夫です。きっとあなたも解約できるはず(よくわからない立場からの励まし)。

おしまい。

※本記事はノンフィクションです。

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この記事を書いた人

年齢:35歳(業界14年)
Webデザイナー兼マーケティングコンサルタント
20代前半から独学でECサイトを立ち上げ、自分でデザイン・運営・集客を担当。初めてのサイト運営では多くの苦労があり、失敗を重ねたが、その経験を活かして現在は成功している。その後、ECサイトの運営ノウハウを活かして他の企業のサイト立ち上げをサポートするコンサルタントとしても活躍中。
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